運営ノート

運営レポート

初参加の人を迎える朝ラン

「おはようございます!C&Mです!」から始める理由。初参加の人をひとりにしないために、毎回試していることを書きました。

公開日
執筆
Coffee&Miles運営チーム
大阪城公園の芝生を笑顔で一緒に走る幅広い年代のCoffee&Miles参加者

初めてコミュニティへ行く日は、集合場所へ着く前から少し緊張すると思います。

「この集まりで合っているのかな」「一人で行って浮かないかな」「もう仲の良い人たちばかりだったらどうしよう」。走る速さより先に、そんなことが気になる人もいるはずです。

Coffee&Milesでは、初参加の人が自分から勇気を出して輪へ入るのを待ちません。迎える側から声をかけ、最初のウォームアップから、ラン、最後の10分ワークアウトまで、自然に人と混ざれる流れを毎回考えています。

きっかけは、私自身が別のコミュニティで感じた、入りづらさでした。

内輪の会話へ入れなかった

以前、ランニングとは別のコミュニティへ参加した時のことです。古くからいるメンバーが身内ネタで盛り上がっていて、初参加だった私は、その会話へ入れませんでした。

参加する側になったからこそ、「これは楽しくないな」と実感しました。初めて来た人が入れない場所では、コミュニティも育たないと思います。

だからC&Mでは、初めて来た人が自分から会話の輪へ入るのを待ちません。常連同士で盛り上がっていても、私たち運営が先に声をかけ、会話へつなぎます。初参加の人に頑張ってもらうのではなく、迎える側が動く。これがC&Mの出発点です。

「おはようございます!C&Mです!」とこちらから言う

集合場所には、ほかのランナーや別のグループがいることもあります。初参加の人には、どの集まりがC&Mなのか、見ただけでは分かりません。

「C&Mですか?」と話しかけて、違うグループだったら恥ずかしい。そんな不安もあると思います。

そのため、集合場所の近くへ来た人と目が合ったら、私たちから声をかけます。

おはようございます!C&Mです!

相手が参加者かどうか確定するまで待たず、まずこちらから名乗る。短い一言ですが、誰に話しかければいいか分からない時間を、できるだけ早く終わらせるための声かけです。

最初の空気は、ウォームアップで決まる

以前、お互いに会話をしなくてもできるウォームアップを選んだことがありました。身体は動かしていても会話や笑顔が生まれず、みんなが受け身になってしまいました。

その日の雰囲気は、最初に何をするかと、私たち運営がどう声をかけるかで大きく変わります。この失敗から、今は「目を合わせる」「声を出す」「相手がいないと成り立たない」「自然に笑顔がこぼれる」を、ウォームアップ選びの基準にしています。

実際に盛り上がったメニューの一つが、スクワットじゃんけんです。

決めたスペースの中を、全員がランダムにジョギングします。私が「はい!」と声をかけたら、すぐ近くの人を見つけて2人組になります。

じゃんけんは、手ではなく全身で行います。グーは脚と膝を閉じたスクワット、チョキはランジ、パーは足を開いたスクワット。負けた人は、負けた時の姿勢でスクワットを3回します。

終わった組から、またランダムにジョギング。途中で「スキップ」「腿上げ」「サイドステップ」と声をかけ、移動方法を変えることもあります。次の「はい!」で、また近くの人と新しい2人組をつくります。

これを繰り返すと、参加者はいろいろな人と目を合わせ、身体を動かし、声を交わします。自己紹介だけを求めなくても、自然に最初の会話が始まります。

大阪城公園のウォームアップで2人組になり笑顔で言葉を交わすCoffee&Milesの参加者
ウォームアップをきっかけに、初対面同士でも自然に笑顔と会話が生まれます。

一緒に体を動かすと、「知り合い」から「仲間」になる

集合した直後は、一人ひとりの間に見えない壁があります。会話も、普通の初対面らしい内容から始まります。

それが、一緒にランをして、最後の少しきついワークアウトを終える頃には、満面の笑みでハイタッチする関係に変わります。私の感覚では、最初は60%だった笑顔が、120%になるような変化です。

大阪城公園の芝生で笑顔を見せながらワークアウトに取り組むCoffee&Milesの参加者
少しきつい動きの途中にも、自然と笑顔がこぼれます。

C&Mでは毎回、ランの最後に約10分のワークアウトを行っています。CIRCUIT、TABATA、EMOM、AMRAPなど、HYROXと自重トレーニングを組み合わせたメニューです。初めて聞く名前でも、当日は動き方を説明し、それぞれのペースで参加できます。

終わった後に「きつかったけど、やったことがない運動で新鮮で楽しかった」と言ってもらったことがあります。

同じ少しきつい壁を越えた仲間、という感覚なのかもしれません。スポーツには、人を無条件に近づける力がある。大人になってからもう一度味わう「第2の青春」のようだと感じています。

ある回では、私たち運営が帰った後も、仲良くなった参加者同士で食事へ行っていました。イベントの外でも参加者同士の関係が続いていたことが、何よりうれしかったです。

年齢で参加を区切らない

C&Mには、これまで20代前半から50代後半までの人が参加しています。多いのは20代後半から30代前半ですが、特定の年代だけの場所にはしたくありません。

年齢が高めの人から「こんなおじさんでもいていいですか?」と聞かれることがあります。その時は、こう答えています。

めちゃめちゃウェルカムです!このコミュニティに来る人は、新しい出会いや刺激を求めている人が多く、逆にいろいろな年齢層の方と話したいです!

普段の生活では会わない人が同じ場所へ来るから、新しい刺激があります。年齢や仕事が違う人同士が混ざることで、面白い化学反応が起きてほしいと思っています。

夫婦で毎回、反省会をする

C&Mは夫婦で運営しています。イベントが終わった後は、帰り道や帰宅後に毎回反省会をします。

「今日のアップのここが良くなかったね」「次はこうしよう」。参加者の表情や、会話が始まった瞬間、逆に空気が止まった場面を思い出しながら話します。

参加者からは、匿名でこんな言葉をもらいました。

  • Coffee Raveに関わったDJや、ほかのランコミュニティ運営者から「勉強になった。参考になった」
  • 複数のランコミュニティへ参加している人から「C&Mは他のコミュニティと比べて、根が良い人が多い」
  • 10分ワークアウトの後に「きつかったけど、新鮮で楽しかった」
  • ラン後のカフェで「運営の夫婦の仲が良くて、素敵な夫婦。理想の夫婦」

もちろん、毎回すべてがうまくいくわけではありません。だから、来てくれた人全員が「最高、楽しい」と思える場を目指して、次の一回でまた試します。私たちのコミュニケーションも、ウォームアップも、これからずっと更新していきます。

大阪城を背景に幅広い参加者が笑顔で並ぶCoffee&Milesの朝ラン
年齢や背景の違う人が、一緒に走り、笑って過ごす朝をつくっています。

素の自分でいられる場所にしたい

初参加の人が入りやすいかどうかは、「初心者歓迎」と書くだけでは決まりません。

集合場所でこちらから名乗る。最初に全員が混ざる動きを入れる。一緒に走り、少しきついことを越える。終わった後に話せる時間を残す。そして、次の回をもっと良くするために振り返る。

そうした小さな積み重ねで、「素の自分で生き生きできる場所を見つけた」と思ってもらえる朝をつくりたいです。

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